「住宅セレクションvol.4『かしこい家』」入賞概要

 

主催:一般社団法人 東京建築士会

作品名:ツボミハウス

 

コンセプト:

〈職〉と〈住〉と〈まち〉がゆるやかに繋がり合う暮らし

 

都内に計画された、とても小さな店舗(クッキーショップ)併用住宅である。

以前はネットのみで手づくりのお菓子を販売していた施主は、家の設計を機に"まちのお菓子屋さん"のような店舗を持ちたいと考えていた。

そこで、狭い敷地の中でも広がりを感じる空間とするために、小さなスペースと小さなテラスを少しずつレベルをずらしながら外と内が連続する立体的なワンルーム空間とした。

1階のショップと他の住空間はガラス引戸のみで仕切られており、ショップから半階あがったダイニングキッチンではワークショップを行ったり雨の日にお客さんに上がって待ってもらうなど、〈職〉と〈住〉の間にゆるやかな関係性を持たせている。

さらに、旗竿敷地の竿部分(この敷地では10m²程度)が隣家の壁に囲まれていることを逆手にとって、施主は定期的に小さなマルシェ(市場)を開催し、他の出店者とともに手づくりパンや野菜、絵本などが並ぶ空間をつくる。小さいからこその密度感により、出店者や訪れた人々の間に自然と活発な交流が生まれ、「売る人」「買う人」の枠を超えたコミュニティが広がるとともに、複数のコミュニティ同士をつなぐハブの役割も果たしている。

こうした、〈職〉と〈住〉と〈まち〉の距離が近いだけでなくそれらの領域がゆるやかにつながりあう暮らしが、都市を住みこなすことの一つの方向性を感じさせる。

 

 

作品概要:

所在地:東京都世田谷区

設計期間:2008.04 - 2009.05

工事期間:2009.05 - 2010.01

用途:店舗併用住宅

規模:地下1階 地上2

敷地面積:46.76m2

建築面積:26.20m2

述床面積:79.00m2

構造:木造在来工法 + RC

構造設計:間藤構造設計事務所

施工:長橋工務店/長橋弘和

 

ツボミハウス
撮影:太田拓実

 

 

 

 

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