法政大学建築同窓会メルマガ

No.012   2011年03月25日発行
     
   


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
□法政大学建築同窓会ニュース[Number012](2011年03月25日発行)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
皆様いかがお過ごしでしょうか。
法政大学建築同窓会のメルマガ12号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
----------------------------------------------------------------------
目次
1.建築同窓会新年会の報告
2.法匠会報第46号発行
3.第7回大江宏賞公開講評審査会延期
4.リレー・エッセイ「『人・緑・まち』を守ろう」(永野 勝)
9.編集後記
----------------------------------------------------------------------
1.建築同窓会新年会の報告
----------------------------------------------------------------------
1月26日に行なわれた建築同窓会新年会の報告を掲載しました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20110126/sinnen11.htm
----------------------------------------------------------------------
2.法匠会報第46号発行
----------------------------------------------------------------------
法匠会報第46号が発行されました。
HPよりPDF文書でご覧になれます。
----------------------------------------------------------------------
3.第7回大江宏賞公開講評審査会延期
----------------------------------------------------------------------
第7回大江宏賞公開講評審査会が3月26日に予定されていましたが東日本大震災の影響
により、法政大学各キャンパスは、入校禁止の処置が取られている為、第7回大江宏賞
公開講評審査会は延期します。新たな実施時期、会場については、入校禁止が解除
された段階で検討のうえ公開します。
----------------------------------------------------------------------
4.リレー・エッセイ
----------------------------------------------------------------------
「『人・緑・まち』を守ろう」
1970年卒業 倉田研究室 永野 勝
 東日本大震災の惨状に言葉もない。
被災者の方々、お身内の皆様に心からお見舞い申し上げます。
 毎日見続けるTVやネットサーフィンから飛び込んでくる破壊尽くされた現地の映像は、
私達に何をしなければならないのか、何ができるのかを訴えてくる。
 
 私は20年程前から地域のまちづくりに関わっている。
コンサルとしてではなく、市民の立場からのボランティアがほとんどだ。自分が暮らす
まちを、どこよりも住み良い楽しいまちにしたいからだ。建築の設計は専門的な閉じられた
空間の中で完結することが多いが、まちづくりは多くの人や文化・歴史、風や匂いなどとの
触れ合い、少年だった頃に接した感覚を呼び起こしてくれる。五感全てを使って人々や風景
と語り合う楽しさがある。
 私が暮らす川崎市宮前区は多摩丘陵の新興住宅地だが、縄文時代から人が住みつき、里山
の農業・果樹・植木栽培などをしてきた地域だ。谷戸の地形と古くからの豊かな伝統を残す
中に宅地化され、地元の住民と新しい市民が混じりあって、コミュニティ豊かなまちづくり
に挑戦している。
 キャッチフレーズは『人が好き、緑が好き、まちが好き」。
みんなが「好き」と言える、住み続けたいまちを目指して、市民参加のまちづくりに取り組
んでいる。
 私は1983年に国分寺市から移ってきた。小中学校のPTA会長から始まり、青少年指導員
や子供会役員をしながら、区づくりプランの策定からまちづくり協議会の設立、区民会議で
区の課題解決策の提案などに関わってきた。地域の生涯学習館の誘致から基本
プランづくり、建設、開館までの10年間の活動も、地域の多くの人々との交わりの中で
支えられ、実現に至った。本職の建築設計事務所でもコレクティブハウジングのNPOなど
との関わりの中で、横浜に農園を持ったコーポラティブハウス「さくらガーデン」を企画・
コーディネート・設計・監理することが出来た。
 
 このように関わって来たまちや人々の暮らしを災害で失うわけにはいかない。今回の震災
の後、私は町会内に防災部を立ち上げることを提案した。今私にできることはこの好きな
まちの暮らしを災害から少しでも守る体制を築き上げることだと思っている。人間が犯して
きた傲慢さを一つ一つ見直し、地球環境との共生を考えながら、人々のコミュニティと絆を
確かなものにして行かねばならない。
 阪神大震災の後、地域の人々が取り組み蓄積してきた多くの資料からもう一度整理し直し
てみたいと思う。例えば内閣府の「一日前プロジェクト」検索なども参考にしながら、自助・
共助の具体的な取り組みを進めて行きたいと思っている。
HPでは写真も掲載いたしております。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
----------------------------------------------------------------------
5.編集後記
----------------------------------------------------------------------
 東北関東大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 日々の甚大な被害状況を知るにつれ胸を痛めるばかりです。
 被災地が一日も早く復興し皆様の生活に無事平穏が訪れる事を心からお祈り申し上げ
ます。
 地震の影響は日を追うごとに広まるばかり。直接的な被災地ばかりでなく原発を始めと
する諸問題が頭を悩ませるばかりです。もちろん影響は日本中どころか世界にも波及して
います。
 建築の世界でも建築資材の供給不足が感じられます。また長期の計画停電によるエネル
ギー問題も徐々に深刻化してくると思われます。
 現在はまだ救済の段階。いつかそれが復興への段階に進みます。そんなときこそ我々
建築に生きるものは力を発揮するときです。
 出来ることを出来る人がする。その為に各人が努力する。その歩みを止めないことが
今一番求められていることなのではと感じています。
 皆様のおかげで、メルマガも12号を迎えました。
 ようやく1年です。これからも様々な情報をお送りしていきたいと思います。
リレーエッセイは、どんな話題でも結構です。随時投稿を募集しています。又、
知人のオープンハウス、展示会、HPへのリンク、希望、受賞、出版等の情報を
どんどんお寄せ下さい。皆様の協力でこのメルマガを盛り上げていただければ
嬉しい限りです。
(編集後記担当:鈴木)
----------------------------------------------------------------------
□メルマガ購読・解除はコチラです。
 → http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/mlmg/
□ご意見ご感想を頂ければ幸いです。
 → info@hosei-archi-ob.sakura.ne.jp
□法政大学建築同窓会ニュースは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。
そのため、メールに「まぐまぐからのお知らせ」が掲載してある場合があります。
 法政大学建築同窓会ニュースに登録すると、『まぐまぐ』からのメールマガ
ジン「ウィークリーまぐまぐ」「まぐまぐニュース」が配信されます。
これらが不要の場合は、こちらから願います。
  http://www.mag2.com/wmag/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行:法政大学建築同窓会メルマガ編集部
   http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
問合:info@hosei-archi-ob.sakura.ne.jp
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 
[Mail Magazine Top]