法政大学建築同窓会メルマガ

No.019   2011年10月25日発行
     
   


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□法政大学建築同窓会ニュース[Number019](2011年10月25日発行)
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東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
寒暖激しきおりみなさま、いかがお過ごしでしょうか?
法政大学建築同窓会のメルマガ19号をお届けいたします。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム」開催中
2.法政大学55/58年館の再生を望む会 自主法政祭に参加
3.リレー・エッセイ 「空気を描く」(中村 守利)
4.編集後記
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1.法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム」開催中
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本年度も法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム」が10月4日から順次開催
されまております。建築フォーラムは、学部3年生を履修対象とした、学外の様々な建築
関係者の方々をお招きしてお話伺う講演会形式の授業です。授業ですが、受講生以外の
学生はもちろんのこと、卒業生の方々や学外の学生など、どなたでもご聴講頂ける講演会
です。
本年度は「小さなコミュニティー/住・集住・家族」というテーマで講演者の方々にお話を
伺います。
【今後の日程】
第3回  10月25日 講師:川辺直哉 (川辺直哉建築設計事務所)
第4回  11月 8日 講師:長谷川豪 (長谷川豪建築設計事務所)
第5回  11月15日 講師:鍋島千恵 (TNA)
第6回  11月22日 講師:西田司 (ondesign)
第7回  11月29日 講師:猪野忍 (猪野建築設計)※最終講義
第8回  12月 6日 講師:山本理顕 (日本大学教授、横浜国立大学客員教授)
【会場】
法政大学市ヶ谷田町校舎 5階マルチメディアホール
【時間】
開場:18:20〜
開演:18:30〜20:00
入場無料、予約不要(先着順)
http://bit.ly/r2Jvfe
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2.法政大学55/58年館の再生を望む会 自主法政祭に参加
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11月3日〜6日に市谷キャンパスで行われる自主法政祭に「法政大学55/58年館の再生を
望む会」が参加いたします。
http://bit.ly/npLgO8
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3.リレー・エッセイ
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「施主心理」
2006年卒業 陣内ゼミ 田村 実
 社会に出て十数年、一貫して施主という立場で建築に関わっている。
 現在は、建築家が設計するコーポラティブハウスの企画・プロデュースが仕事で、
最近は過去に建てた建物の仲介を担当している。
 いずれにしても、設計者や施工者とは少し違った立場から建築を見てきたことになる。
 そんな自分が施主となって家を建てることになった。
 設計者でも施工者でもないから、正真正銘のただの施主だ。
 家は約3年の期間を経て無事竣工したのだが、いざ施主になってみてはじめて「施主心理」
というものを、自らの体験として理解する貴重な体験となった。
 1つは、施主は不安だということだ。
 家づくりなどはじめてだし、ましてや建築など専門外。そんな彼らからすると家づくり
の何と大変なことか。
 自分の希望が設計者に伝わっていないのでは?この提案は本当に自分が望んでいたもの
だろうか?他にもっといい案があるのでは?など、色々と心配になってしまうのだ。
その結果が、なかなか意思決定をしてくれない、要望が二転三転する、やたらと細かい、
はたまた懐疑的だったり攻撃的だったりと、そんな行動として表れるのかも知れない。
 もう1つは、意外に自分のことが見えていないということ。
 先日亡くなったスティーブ・ジョブズ氏がこんな言葉を残している。
「消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない」
「製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、
 自分は何が欲しいのか分からないものだ」
 消費者を建築主、製品を建築と言い換えれば、全くその通りだと思う。
 個人差はあると思うが、実のところ自分が何を求めているのかが分かっていなかったり、
確信が持てていなかったりするのだ。
 スケジュールや予算、施主の要望をまとめることに終止しがちな家づくり。
 良い建築をつくるには、施主である彼らの不安を取り除きつつ良い雰囲気の中で家づくりを
進められるような環境づくりが欠かせないし、ときには施主である彼らの背中を押してあげる
役割も大切なのだ。
 そしてこのことは、今の自分の仕事が持つ意義を再確認することにもつながっている。閑話休題。
ところで自分はどんな施主だったのか?
仕事とは勝手が全く違い、いざ自分のことになると難しいものだということを痛感した。
幸か不幸か、依頼した建築家が良き案内人として、思い切り背中を押してくれるタイプで
あったこともあり、ご覧の通り、かなりチャレンジングな住宅が完成している。

HPでは写真も掲載いたしております。
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リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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4.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 日々の甚大な被害状況を知るにつれ胸を痛めるばかりです。
 被災地が一日も早く復興し皆様の生活に無事平穏が訪れる事を心からお祈り申し
上げます。
 季節は秋のはずですが暑い日が続いた直後に一気に気温は下がり秋気分を満喫する
暇もなく秋の終わりの予兆を感じさせられました。
 徐々に日本から季節感がなくなっていくのでしょうか。
本メルマガでは、みなさまからの発信を心待ちにしております。ぜひいろんな情報を
お寄せください。また、このメルマガや同窓会HPや「55/58年館 望む会」の活動
のことなど周囲の方々にお伝え下さい。
(編集後記担当:鈴木)
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