法政大学建築同窓会メルマガ

No.022   2012年01月24日発行
     
   

 

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□法政大学建築同窓会ニュース[Number022](2012年01月25日発行)
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
2011年が始まり最初のメルマガです。
乾燥続きの東京が二日前には大雪に見舞われました。ゲリラ豪雨ならぬゲリラ豪雪とも
称されているようですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
法政大学建築同窓会のメルマガ22号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.岡本眞建築同窓会会長の新年のあいさつ
2.平成24年新年会のご案内
3.朴賛弼先生「ソウル清渓川 再生ー歴史と環境都市への挑戦」出版
4.第15回法匠展50作品募集
5.卒業設計公開審査会ご案内
6.種田元晴さん博士論文公聴会ご案内
7.リレー・エッセイ(倉田康男ゼミ 永野 勝)
8.編集後記
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1.岡本眞建築同窓会会長の新年のあいさつ
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岡本眞建築同窓会会長の新年のあいさつを掲載いたしました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/secretariat/2012_message.html
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2.平成24年新年会のご案内
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平成24年の新年会もいつも通り下記の要領で開催されます。
参加される方は、お名前、卒業年、所属ゼミ、メールアドレスをお持ちの方は
メールアドレスを明記の上、メールかFAXで申し込みください。
年の初めに、同級生、先輩、後輩、先生方と旧交を温め、情報を交換する良い機会
です。ぜひ、お友達をお誘いの上ふるってご参加ください。
日時 :平成24年2月1日(水) 受付 18:30 開演 19:00 閉会 20:30
場所 :市ヶ谷本校 ボアソナード・タワー 25階 スタッフクラブ
会費 :5000円
申し込み期限:平成24年1月25日 ←本日
申し込み先 :Eメール ricefish-a@nifty.com
       FAX  045-543-8896
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3.朴賛弼先生「ソウル清渓川 再生ー歴史と環境都市への挑戦」出版
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朴賛弼先生の新しい本「ソウル清渓川 再生ー歴史と環境都市への挑戦」が12月15日、
鹿島出版会より発売になりました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20111215/seoul.html
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4.第15回法匠展50作品募集
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今年も第15回法匠展50が6月15日(金)より開催されます。皆様の出展をお待ちして
います。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/houshou/2012/houshou2012.html
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5.卒業設計公開審査会ご案内
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2月4日(土)13:30より、市谷田町校舎5階マルチメディアホールにて、今年度の
卒業設計公開審査会が行われます。皆様お誘いあわせのうえ、ぜひお出で下さい。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/sekkei/2012/sotsukei2012_info.html
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6.種田元晴さん博士論文公聴会ご案内
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種田元晴さん( 05卒、07修士了、博士課程在学)の博士論文公聴会が2月10日18:00
より市ヶ谷田町校舎5階マルチメディアホールにて行なわれます。皆様お誘いあわせのうえ、
ぜひお出で下さい。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20120210/taneda_dissertation2012.pdf
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7.リレー・エッセイ
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「10万円でコルビュジエ」
1970年卒業 倉田康男ゼミ 永野 勝
「そうだ、コルビュジェを見に行こう!」4年前のことだ。
パリ6日間、旅行代金¥58,000。往復航空券と朝食付ホテル代がセットになった
パック旅行の新聞広告を見て、妻と相談、即座に決めた。燃油サーチャージ・空港
施設利用料を加えても9万円程だ。6日間と言っても機中泊2日でパリ滞在は3泊4日。
当然添乗員は同行せず、成田を出発時にフランクフルト乗り継ぎとホテルの場所の
説明を受けただけだった。
 パリ到着は昼前で、ホテルは市街地の外れだったので、とりあえず旅行会社の
パリ支店に飛び込み、荷物を一時預かってもらって、オペラ座からコンコルド広場、
セーヌ川沿いを散策してルーヴル美術館へ。初めてのパリの空気に心と身体をなじませた。
タクシーで一旦ホテルへチエックインし、荷物を置いたら妻は着物に着替え、今度は地下鉄で
オペラ座へとんぼ返り。カフェで夕食を取ってから、オペラ・ガルニエへ。
通常は予約らしいが、丁度日本の狂言を上演していて7ユーロで天井桟敷の当日券が
手に入った。天井桟敷は5階。舞台ははるか下だが「これぞオペラ座」の気分は満点だ。
 2日目はサヴォア邸とシャルトルの大聖堂見学。メトロ路線図とパリ・ビジットという
3日間有効乗り放題のメトロパスを買う。メトロと共通の高速郊外鉄道で終点のポワシーへ。
駅前のタクシーでVilla Savoye Le Corbusierと書いたメモを見せると、運転手はウィと頷き、
7〜8分走らせてサヴォア邸の模型のような門番小屋の前に止めてくれた。樹木の間を抜けると
「おう、サヴォア邸だ!」開いた空間の芝生の向うに、あのファサードが目に飛び込んできた。
 細い列柱の上に載った長方形の箱。ピロティと横長連窓の白い箱。写真で見たとおりの
美しいプロポーションで輝いている。建物から少し離れてぐるっと回ると円形の縦格子ガラス
スクリーンの中にオフィスが見えた。中へ入り荷物を預け、日本語のガイド冊子を買い、
あの有名なリノリューム張りの斜路を2階へ。三角形の窓から差し込む光を感じながら暖炉の
ある広いサロンへ。2面は連続した横長窓と、左は天井までの全面ガラスで空中テラスへ
つながっている。気持ちは先へ先へ惹かれて、テラスから屋外斜路で屋上のソラリウムへ。
 曲面の壁で囲まれ、四角い窓穴から外を見る時間も惜しく、今度は垂直の螺旋階段を下に
降りる。テラスと反対側にあるキッチンや4つの寝室、囲いのないタイル張りの浴室。
こじんまりとした部屋毎に設計しつくされた様々な家具がしつらえてある。
 近代建築の5原則の大きな仕掛けも、壁や窓や家具や手摺のエレメントの一つ一つも、
シンプルに空間を機能づけている。やはり実物に触れることはこんなにも心を高ぶらせる
ものなのか。80年も前の建物が、一時解体の危機があったものの、元文化相アンドレ・
マルロウ等の尽力によって保存修復され、コルビュジエ財団によって美しい姿で人々に
開放されている。帰りは心も軽く、20分の道のりを新興住宅地の風景を眺めながら歩いて駅
へ戻った。
 午後は列車で1時間のシャルトルへ。昔、篠山紀信と磯崎新の建築行脚で「凍れる音楽」と
表現されたステンドグラスのノートルダム大聖堂。郊外旧市街地の街歩きも楽しみ、戻って
パリ唯一の超高層モンパルナスタワーでボトルワインを空け、57階の展望台から、放射状に
街路樹の緑でブロック化され高さの統一された美しいパリの夕暮れを堪能した。
 3日目は妻の希望で美術館巡り。オランジュリー美術館でモネの「睡蓮」に出会い、駅舎を
転用したオルセー美術館から、ルーヴル美術館では「モナリザ」と「ミロのヴィーナス」。
疲れたと言う妻と別れて、私は地下鉄で市の南端にある国際大学都市へ。フェンスで囲われた
敷地内へ素知らぬ顔で入り込み、降り出した雨の中を歩き回ってスイス学生会館とブラジル
学生会館を見つけた。来た甲斐があった。学生時代の懐かしいコンクリートのコルビュジェ。
 欲張りな私は更に地下鉄を乗り回し凱旋門へ。284段の階段を昇って屋上からシャンゼリゼ
大通りの夕景を見下ろした。右側にはエッフェル塔。パリは美しい。最後の夜はホテルの前の
レストランで、国際都市らしくアラブ人等に混じり、またボトルワインを2本も空けた。
 二人で120才超えの初老夫婦でも、格安パリ旅行をガイドなしで楽しめた。若い人には是非
薦めたい。詳細マップが載った参考図書は吉野弘氏の「ル・コルビュジエを歩こう」
エクスナレッジ文庫本。パリではメトロパスとミュージアムパスの購入がお薦め。

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リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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8.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 被災地では冬を迎え厳しい寒さと積雪が切実な問題となります。一刻も早い復興と
平穏な生活が訪れることを心からお祈り申し上げます。
 今号では新年会、法匠展、卒業設計公開審査会、博士論文公聴会とイベント関連の情報を
多く掲載することになりました。
 特に新年会は申込が本日〆切となっております。同窓生として様々な人との交流を持てる
会になると思われますので是非ご参加を。
 編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのようなこと
でも結構ですので編集部までお送りください。又、メルマガへの購読登録をまだして
いないお知り合いがいましたら是非購読を進めて下さい。このメルマガを通して建築学科
卒業生の輪が広がることを望んでいます。

(編集後記担当:鈴木)
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そのため、メールに「まぐまぐからのお知らせ」が掲載してある場合があります。
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これらが不要の場合は、こちらから願います。
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発行:法政大学建築同窓会メルマガ編集部
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