法政大学建築同窓会メルマガ

No.027

  2012年06月25日発行
     
   

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□法政大学建築同窓会ニュース[Number027](2012年06月25日発行)
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
 先週は6月にしては珍しく本州に台風が上陸しました。平成16年以来とのこと。まだ梅雨が明けて
いない場所も多いというのに早い襲来でした。関西や近畿はもちろん首都圏も帰宅時の混乱を生じさせ
ました。今年は台風の当たり年になってしまうかもしれません。努々警戒怠りません様に。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
法政大学建築同窓会のメルマガ27号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.小堀哲夫さん「新しい建築の楽しさ」展出品のご案内
2.リレー・エッセイ(安藤ゼミ 種田 元晴)
3.編集後記
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1.小堀哲夫さん「新しい建築の楽しさ」展出品のご案内
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小堀哲夫さん(97年修了・陣内研究室)が「新しい建築の楽しさ」展(6/5〜8/11:AGC studio)
に出品されてます。
http://goo.gl/FDlWS
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2.リレー・エッセイ
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「建築学生はただ設計演習に取り組むばかりが能じゃない」
2012年博士後期課程修了 安藤ゼミ 種田 元晴
 私は2001年に学部に入学し、この春に博士課程を修了しました。大学に長くいたおかげで得られた
出会いと機会がいくつかありました。今回は、迷いと不安の最も大きかった頃の出会いの一幕を綴ら
せて頂きたいと思います。
 学部生の頃の私は、日夜塾講師のアルバイトに明け暮れ、大学にまともに通っていませんでした。
設計製図だけはまじめにやっていましたが、皆がレム・コールハースや妹島和世をしっかり勉強する中、
ひとり土岐新やポール・ルドルフを参照するなど時代錯誤なことをやっていたように思います。
 修士課程に進み、まわりの創造的な学生の真似をして設計事務所にアルバイトに行きつつも、相変わらず、
「勉強ってなんのためにするの?」なんて哲学的なことを言って逃避する中学生を相手に基礎を繰り返し
説くことに熱中したり、夜通しで多様な講師仲間と建築以外のことを議論したり、建築家の講演会に通って
そのまま打ち上げに潜り込んで生意気を言ったりと、学外での口先ばかりの活動を続けていました。建築に
関する勉学も、みんなが鹿島出版会の黒本を輪読する傍ら、祖母の書棚から発見した川添登著『建築家・
人と作品 上/下』を愛読し、村松貞次郎著『日本建築家山脈』を暗記してひとりほくそ笑む有様でした。
 もうこれは大学を辞めるべきかな、なんてことも思っていた矢先、たまたま院生がメタボリストの方々に
インタビューをする企画を知り、これならば口から先に生まれた私でもお役に立てるのでは、と思い立ち、
また、川添登に会えるかもしれんという期待から、切願して何とかメンバーに入れて頂きました。いざ始
まってみたら川添さんが対象者リストに入っていなかったというオチが付くのですが、しかし、そこを
なんとか、とお願いしてリストに加えて頂き、インタビュアーをやらせて頂きました。
 インタビューでは、建築家山脈の暗記と口先の鍛錬が功を奏して川添先生に気に入られ、その後、日本
生活学会での研究会にお供させて頂くことができました。そこでは、民俗学、家政学、文化人類学などの
これまで触れることのなかった領域の先生方とお話しする機会を得ました。同時に、川添先生からは、
「建築について論じるつもりなら、建築以外にもうひとつ専門領域を持っておく必要がある」というお言葉を
頂き、これを機に、建築を論じるべくまずは研究を深めたいという気が強くなり、かくして、私は博士課程に
進んでしまうのでした。研究が続けられたのは方法論を与えて頂いた指導教官のお力添えによりますが、研究
を志すきっかけを頂いた心の師として、今でも川添先生に私淑しています。

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リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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3.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 ロンドンオリンピックまで約一ヶ月になってきました。出場選手もようやく出そろい、注目の競技以外の
普段あまり目立たない競技にもスポットが当たってきております。今年から生放送されない競技についても
インターネットでのライブストリーミングが実現するようです。NHKは五輪特設サイト内で1日最大20種目を
最大8チャンネルで延べ1000時間程度、民放でも共同の公式動画サイト「gorin.jp」で2チャンネルで延べ
約150時間の配信を予定している模様です。
 今回は世界標準時での開催。時差はちょうど8時間(サマータイム導入時期のため)。 夕方4時くらいから
明朝にかけての放送が多くなると思われますが、マイナーな競技に目を向けるのも一興かもしれません。 編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのようなことでも結構ですので
編集部までお送りください。又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非
購読を進めて下さい。
 このメルマガを通して建築学科卒業生の輪が広がることを望んでいます。(編集後記担当:鈴木)
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