法政大学建築同窓会メルマガ

No.034

  2013年01月25日発行
     
   

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□法政大学建築同窓会ニュース[Number034](2013年01月25日発行) 
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
皆様、どのように新しい年を迎えられましたでしょうか。
早くも1月も終わりに近づいています。公私ともに、新しい年の抱負に向かって活動を本格化させている
ときではないでしょうか。
今年も、建築同窓会メールマガジンをご愛読、よろしくお願いいたします。
さて、新年のメルマガ34号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.2013年 建築学科卒業設計公開講評審査会のご案内
2.建築同窓会新年会のご案内
3.第8回大江宏賞の最終選考作品を掲載
4.リレー・エッセイ(上村美智夫)
5.編集後記
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1.2013年 建築学科卒業設計公開講評審査会のご案内
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2月2日(土)13:00より、市谷田町校舎5階マルチメディアホールにて、建築学科卒業設計公開講評
審査会が行われます。今年の卒業生たちの熱気あふれるプレゼンテーションをぜひ見に来てください。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/sekkei/2013/sotsukei2013_info.html
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2.建築同窓会新年会のご案内
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来る2013年1月30日(水)午後7時より、恒例の建築同窓会新年会が開催されます。皆様お誘いあわせの上、
ふるってご参加ください。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20130130/2013shinenkai.html
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3.第8回大江宏賞の最終選考作品を掲載
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第8回大江宏賞の最終選考作品を掲載しました。
大江宏賞受賞の川西乃里江さんの作品は詳細に掲載しております。

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/ohe_award/index.html
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4.リレー・エッセイ
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「『法政大学55/58年館 見学会』に参加して改めて発見したこと −ファサードの秘密」
1983年卒業 大江ゼミ 上村美智夫

 法政の顔ともいえる55・58年館は、以前何度か訪れた事はあり、知ってはいた。建築学科を出て、
設計の世界に入り30年近くになるが、やはりあの姿は忘れることはなかったし、いや、この道で仕事を
すればするほど、気になる存在になっていた。そんな時、この校舎の見学会があることを耳にした。
思えば何度か訪れた事はあったが、それは何かの用が有ってのことで、目的が済めば、多少付近を
ウロウロはしても、教室等の中や屋上までは、少々の遠慮もあり、やはり全体は見てはいないだろうと
思われた。ならば、この機会に改めてじっくり見られるのであればと思い参加することにした。
 まずは、外堀の対岸からの雄姿を再確認したいと思った。そうだ、河原さんの学生会館は既に
建て替えられたと聞いていたし、他大学のような高層棟も加わったと耳にしている。それら全体は、
いったいどの様に見えるのかが気になったのだ。

 右端に高層棟が見え、左端にはガラスの箱の塊のような今時の建物が建ち、それらを水平につなぐかの
ように、あの白黒パターン模様の立面が眼に入ってきた。3つの建物の全体の姿も、「まあ、けして悪く
ないか」と思ったし、両側の2つに比べると、55・58年館はとても繊細に見え、時間を掛けて丁寧に
デザインされているように思われた。
 久しぶりの対面であった。これはいつも思うことであるが、あのファサードはとても個性的であり、
そしてモダン(近代的)な建物ではあろうが、この白黒のパターン模様と細めの障子の桟のようなデザインは、
どことなく和の風情もあり、清廉、静寂、落ち着きのようなものを連想させ、「学びや」としてふさわしい姿
であろうと思った。

  この様に自由で美しいファサードの秘密のひとつは、外壁側の丸柱の外側に窓ガラス面を離して取り付ける、
カーテンウォールの手法が成功しているためであろう。こうすることで、構造体である無骨なコンクリートの
柱が外壁のガラス面に現れてこない。このことが外壁カーテンウォールのデザインに自由を与え、軽やかで
魅力ある立面を可能にしている。更に注目すべきは、上部の白黒パターン模様のガラス面の後ろ(建物内部)
に隠されていた、コンクリートの丸柱が、下層の1、2階では、今度は外部に姿を現し、上部の軽やかな
カーテンウォールの壁面を力強く支えるという、コンクリートが持つその本来の表情を遺憾なく発揮するの
である。このひとつのモチーフで、異なる2つの表情を作り出し、それらが心地よい対比(バランス)をなし、
そして両者が共にお互いを引き立てあっているのである。

  私は、設計が上手いとか、建物が良いというのは、この様なことの積み重ねであろうと思った。つまり時間を
掛けよく考えられているのである。ものの構成が道理にかなっていて、無理が無く、流れるように自然なのである。
見るたびに様々な発見があり、設計への真摯な姿勢についても語っているかのようであった。
  見学会は正面1階ピロティ部に集合し、主には教室、屋上、学生ホール、南側庭園へと案内された。その過程
でも感じるところが多々ありましたので、機会があれば次回としたいと思います。
最後に、建物内部もそうでしたし、外観でそれを強く感じましたが、メンテナンスがとてもよくされている事に
驚きました。鉄部の錆や白黒パターン模様部分の汚れ等は、全くと言ってよいほど見られませんでした。
大変丁寧に大切に管理されていたことを知りました。

 

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リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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3.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 
 世の中は新年を迎えましたが、大学4年生には、学生生活最後の季節でもあります。
 建築学科の学生にとって、その4年間の勉学の成果を問う卒業設計公開講評審査会が、2月2日(土)
に行われます。
 建築学科OB、OGにとっては、学生時代を思い出すも良し、今の学生の熱気に圧倒されるも良し、
新しい時代の流れに触れるも良し、ぜひ一度参加されることをお進めします。
 今月30日(水)には、建築同窓会新年会が行われます。久しぶりに、先輩、後輩、同輩と旧交を温める
良い機会です。ぜひ多くの方御参加をお待ちしています。
 編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのような情報でも結構ですので、
編集部までお送りください。
 又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非ご購読を勧めて下さい。
 このメルマガを通して、建築学科卒業生の輪が広がることを望んでいます。

(編集後記担当:小島)
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