法政大学建築同窓会メルマガ

No.039

  2013年06月25日発行
     
   

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□法政大学建築同窓会ニュース[Number039](2013年06月25日発行) 
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
前号で梅雨入りした沖縄はさっそく梅雨明け。関東は空梅雨気味なのか雨も少なく気分を出しているのは紫陽花だけ。
土壌のPHで色合いが変わるかと思うと興味深い植物であります。
さて、メルマガ39号をお届けいたします。
お仕事の合間のひと時をお付き合いいただけると幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1. 第11回法政大学55/58年館見学会+富永譲先生×大江新先生対談レクチャーのご案内
2.桐原武志さん国立近現代建築資料館主任建築資料調査官に就任
3.「金田真聡のドイツ・ベルリン建築通信」第5号掲載「ベルリンの家」
4.リレー・エッセイ(沼 俊之)
5.編集後記
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1.第11回法政大学55/58年館見学会+富永譲先生×大江新先生対談レクチャーのご案内
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7月6日(土)13:30〜16:30 第11回法政大学55/58年館見学会、また富永譲先生×大江新先生による対談レクチャーを
開催いたします。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。
http://www.55-58saisei.sakura.ne.jp/activity/event/20130706/fieldwork.html
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2.桐原武志さん国立近現代建築資料館主任建築資料調査官に就任
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65年卒業(佐々木宏ゼミ)の桐原武志さんが、新しく開館した「国立近現代建築資料館」の主任建築資料調査官に就任
しました。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20130530/nama.html
http://www.bunka.go.jp/bijutsukan_hakubutsukan/shiryokan/
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3.「金田真聡のドイツ・ベルリン建築通信」第5号掲載「ベルリンの家」
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「金田真聡のドイツ・ベルリン通信」第5号が更新されました。
さわりだけ掲載いたします。続きはHPにて
「ベルリンの家」
2013年4月、ベルリンで新しい家に引越しをした。異なる文化の中での家探しに苦労し出会った その古い家は、
小さい頃に一緒に暮らしていた祖母のように大切なことを色々と教えてくれた。
建設ラッシュ
ベルリンは東西統一後20年を経過した今も、建設ラッシュが続いている。街を歩けば至る所で建設現場を目にし、
日本の高度経済成長期などを知らない私にとって、その熱気は味わったことがないものだ。市内の主要な施設の
開発が一段落した今、メインとなっているのは住宅建設である。理由はベルリン独特の歴史に由来する部分が大きい
のだが、東西の壁があった地域を中心に今も都心部に多くの空白地帯が残っているからである。さらに人口の増加に
よる住宅不足から家賃の上昇が続いており、デ ベロッパーは新規住宅建設を盛ん に行っている。州政府により年間の
最大建築数が規制されているとはいえ、ベルリンは今まさに住宅 建設ラッシュの真っ最中なのだ。 かく言う私も、
勤務する設計事務 所で担当しているのはそういった大規模集合住宅の設計で、ベルリンの建設ラッシュの恩恵を受けて
仕事ができているのである。
< つづく>
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/berlin/berlin_report.html----------------------------------------------------------------------
4.リレー・エッセイ
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「建築の力」
2007年修了 渡辺ゼミ 沼 俊之
 中学生の頃、実家を新築したことがあった。打合せにも時々参加し、遊び感覚で収納レイアウトなどやっていたが、
建築家から「他に何か欲しいものある?」と聞かれたことがあった。反抗期の私は、「天窓から空が毎晩見れたら
いい子になるわ。」と言ったことがあった。父親にすれば、私の思いつきで3人兄弟のそれぞれの部屋に天窓をつける
ことになり大変な思いをしただろうと今となっては想像がつくが、その頃は、本当につけてくれたことにただ感動し、
建築家が魔法使いのように感じた。そして、これが私の建築家になりたいと思ったきっかけだった。
 研究生の頃、渡辺研究室のメンバーとして、真壁伝承館のプロポーザルコンペに参加した。周囲の景観にいかに
馴染ませるかというテーマで取り組んでいた。
 私を含む学生チームは、敷地模型を作り、景観のことを意識しながらも、切妻形状をただコピーしたくはなく
どうしたものかと苦戦していた。そんなある日、敷地模型を見ていた渡辺先生が、突然周りの建物ボリュームをはがし、
敷地に寄せ集め始めたときのことは今でも鮮明に覚えている。
 設計段階は、ワークショップを通して利用者の意見を聞きながら進められた。現場監理では、現場事務所とアパートを
行き来する生活の中、いつものコンビニ、お決まりのラーメン屋に通ううちに、「調子はどうだ?」
「だいぶできてきたな。」「くつろげる場所作ってな。」と声をかけられるようになった。こうした過程で、他人が利用
する建物に関わることの責任の重さを実感しながら必死に取り組んだ。
 建物完成後1年以上経ち、真壁小学校の職業フォーラムに参加し、建築家の仕事について説明する機会をいただいたが、
伝承館を毎日のように利用するという子たちの中に数人建築家になりたいと言ってくれる子がいた。私自身が天窓から
影響を受けたように、公共の建物が、その町の子供たちにこんなに大きな影響を与えるものなのだと改めて感動した。
 現在私の事務所では、個人住宅、店舗内装などと同時に、庫裏の設計を進めている。
 この建物を利用するたくさんの人の意見を聞きながら設計を進めているが、いつか真壁伝承館のように、多くの人に
影響を与える力を持った建築を設計したいと思う。

http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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5.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 日本を象徴する富士山が世界遺産に正式に登録されました。当初は三保松原は除外しての登録との報道がされていましたが
ドイツの世界遺産委員会委員から単体としての世界遺産ではなく様々な美術品などでも三保松原が共に扱われているとの意見に
よって富士山を三保松原を含めた形で世界遺産として登録することが決まりました。
 しかし富士山には登山者のゴミ問題、三保松原の砂浜の消失など決して明るい話だけではありません。
 この登録を機に問題の解決がなされることを祈ります。
 編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのような情報でも結構ですので、
編集部までお送りください。
 又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非ご購読を勧めて下さい。
 このメルマガを通して、建築学科卒業生の輪が広がることを望んでいます。

(編集後記担当:鈴木)
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