法政大学建築同窓会メルマガ

No.043

  2013年10月25日発行
     
   

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□法政大学建築同窓会ニュース[Number043](2013年10月25日発行) 
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東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
急に、秋の気配の深まりを感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年は秋になって、大型の台風の到来が多く、各地に大きな被害をもたらしています。これ以上被害が広がることが
無いようにお祈りしたいと思います。今月も同窓会メールマガジン、43号をお送りします。
秋の夜長に、学生時代の思いを馳せ、読んでいただければ幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
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目次
1.大江宏生誕百年記念事業のご案内
2.「建築フォーラム 2013」のご案内
3.安藤直見先生グッドデザイン賞を受賞
4.「金田真聡のドイツ・ベルリン建築通信」第7号「ブンデスリーガとシュタディオン」
5.リレー・エッセイ(猪俣千穂)
6.編集後記
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1.大江宏生誕百年記念事業のご案内
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 2013年は、法政大学建築学科の礎を築いた建築家・大江宏の生誕百年にあたります。これを記念して、大江宏を
顕彰する特別講演会とアーカイヴ展を開催いたします。
  特別講演会では、磯崎新氏(建築家)と中川武氏(建築史家)をお迎えし、大江宏の人と作品に深く迫ってお話を
伺います。
  アーカイヴ展では、大江宏建築事務所による代表作の実施図面、大江宏自筆によるスケッチ・メモ等を初公開
いたします。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20131116/ohe100.html
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2.「建築フォーラム 2013」のご案内
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本年度も法政大学デザイン工学部の公開授業「建築フォーラム 2013」が11月12日から順次開催されます。
建築フォーラムは、学部3年生を履修対象とした、学外の様々な建築関係者の方々をお招きしてお話伺う講演会形式の
授業です。授業ですが、受講生以外の学生はもちろんのこと、卒業生の方々や学外の学生など、どなたでもご聴講
頂ける講演会です。本年度は「モダニズムをめぐって」というテーマで講演者の方々に「私にとってのモダニズム」
というキーワードのもとお話を伺います。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/event/20131112-1221/k_forum_2013.html
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3.安藤直見先生グッドデザイン賞を受賞
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建築学科教授の安藤直見先生設計の自邸、「デュアルコアハウス」が本年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
http://www.g-mark.org/award/describe/40285
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4.「金田真聡のドイツ・ベルリン建築通信」第7号「ブンデスリーガとシュタディオン」
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「金田真聡のドイツ・ベルリン建築通信」第7号「ブンデスリーガとシュタディオン」が更新されました。
リンク先からぜひご覧ください。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/berlin/berlin_report.html#new
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5.リレー・エッセイ
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「能楽と屋根と板壁」
2002年卒業 後藤ゼミ 猪俣千穂
 表現者と演技空間と観客。この3つがあれば、それは演劇として成立します。演技空間は表現を妨げない空間が最低
畳半畳あれば成立するとよく言われています。
 能楽の演技空間は、シンプルだとよく言われます。しかし、演技空間の構成要素は客席面との段差、柱、檜床、屋根、
主に老松が描かれた背後の板壁と、シンプルという割には多めです。段差・柱・床・屋根・板壁。
 何故、こんなに構成要素が必要だったのでしょうか。
 段差の存在理由は容易に想像できます。段差があれば混雑でも、後ろの観客迄演技が見えます。また、面や楽器・衣装・
小道具などの貴重品や知的財産を観客から守る境界となる目的もありそうです。
 柱と床は、シテ(主役)が視界の限られる面をかけ、舞の時に足拍子を踏む能楽の演技の性質上、必要なものだと、
稽古の際に師匠から教わりました。
 では、屋根と背後の板壁の存在理由は何でしょう。
能楽が勢力を持った室町時代初期頃から主公演場とされてきた春日大社若宮祭「後宴の能」及び興福寺「薪猿楽」の資料
では、屋根も板壁も無く、安土桃山時代には、屋根は出てきますが板壁はあるものと無いものとあり、つまり屋根も板壁も
後から出てきた物です。
 師匠からは、板壁と屋根は音響効果から発達したと聞いていますし、実際、現在の能楽堂でもその効果は実感できます。
しかし、それだけでしょうか。
 江戸時代が終わるまで、能楽は主に屋外で昼やる場合と夜やる場合があったことを考えると、現在同じように屋外公演で
昼も夜も公演する野外ロックフェスがヒントになりそうです。バンドが公演する空間は段差があり、なぜか仮設なのに屋根の
ようなものと黒またはロゴの背景を背負っています。音響効果からすれば、背景も屋根も全く意味をもたない素材・作り方
なのに、わざわざ組み上げています。音響的に意味がないとすれば、それは視覚的な意図、つまり額縁やスポットライト
でしょう。特に必要は無いがあると観客が舞台に集中できる。そんな面からも背景と屋根はあるのではないでしょうか。


http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
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6.編集後記
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 東日本大震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 今年は大江宏先生の誕生100年の記念の年です。11月には市谷田町校舎で生誕100年を記念するアーカイヴ展が催され、
特別講演会「大江宏・考」も開催されます。大江宏先生の作品と思想を再考する良い機会ですので、ぜひお出でいただければと
思います。
 編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのようなことでも結構ですので編集部までお送りください。
又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非購読を勧めて下さい。このメルマガを通して建築学科
卒業生の輪が広がることを望んでいます(編集後記担当:小島)
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