法政大学建築同窓会メルマガ

No.048

  2013年03月25日発行
     
   
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
□法政大学建築同窓会ニュース[Number048](2014年3月25日発行) 
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞いを申し上げます。
皆様の安全と被災地の一刻も早い復旧をお祈りいたします。
冬の寒さもようやく緩み、桜の季節もマジかとなりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
同窓会メールマガジン、第48号をお送りします。
忙しい仕事の合間のひと時、手を休めて読んでいただければ幸いです。http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
----------------------------------------------------------------------
目次
1.第10回大江宏賞公開講評審査会のご案内
2.第17回法匠展のご案内
3.リレー・エッセイ(市来敬子)
4.編集後記
----------------------------------------------------------------------
1. 第10回大江宏賞公開講評審査会のご案内
----------------------------------------------------------------------
第10回大江宏賞公開講評審査会が3月29日(土)13:30より法政大学市ヶ谷田町校舎5Fマルチメディアホールにて
開催されます。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/ohe_award/2013/intro10th.html
----------------------------------------------------------------------
2.第17回法匠展のご案内
----------------------------------------------------------------------
第17回法匠展が6月12日(木)〜17日(火)の会期で開催されます。多くの皆様の参加をお待ちしています。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/houshou/2014/houshou2014.html
----------------------------------------------------------------------
3.リレー・エッセイ
----------------------------------------------------------------------
「街に緑を織り込む仕事」
1998年 博士課程修了 倉田研究室(設計) / 飯田研究室(論文) 市来敬子
 昨年まで、京急緑地開発(株)という会社で、働いていました。個人邸・マンション・デパート・駅、あらゆる場所に、
緑のある風景を提案する仕事でした。最初に3D CADで、敷地や道路、建物等を描き、更に樹木や花壇、門柱と言った
ものを描き加え、緑あふれる風景画を完成させていきました。植栽は四季を通じて変化するので、春や秋の提案画像も
必要とされたこともありました。また、ライトアップされた樹木の影が、建物に映し出される夜の風景も描きました。

 しかし、植栽計画は、生き物相手のデザインなので、植物の専門知識も必要とされました。潮風への耐性や日照条件、
害虫の問題や植物同士の相性等は、専門書で学びました。しかし、専門書の中では、生育可能な植物でも、枯れてしまう
ことがあるので、計画地の近所を歩き回り、元気に育っている植物を調べたりもしました。

 また、出来るだけ多くの視点で、植栽を提案したいと思っていました。例えばナンテンは、「難を転じる」という
言葉から、鬼門に植えられていました。また、ナンテンの葉に薬効成分・殺菌作用があることから、昔は家の外にある
御手洗いの近くに、植えられていることも多かったようです。そんなナンテンですが、アメリカ西海岸の住宅街で、
玄関前に沢山植えられていて、驚きました。造型的には、常緑樹であるにもかかわらず、葉は柔らかく、風になびく
姿は、涼しげです。葉の色も、濃い緑から淡い緑、紅色と単調ではありません。冬には赤い実をつけ、庭に彩を与えて
くれます。植物そのものを見ないで、名前やいわれに惑わされてしまうこともありますが、先入観なしに観察することも
必要だと、思っていました。時には、ヘルマン=ヘッセ、梨木香歩さん、小川洋子さんの物語の中で表現される、魅力的な
植物の描写を参考にしたこともありました。

 会社の近くを散歩していて、大変美しい桜の木に出会いました。出会ったのは、冬でした。光沢のある樹皮から、
桜だと推測できました。毛細血管のように繊細な枝があまりにも魅力的だったので、寒いのも忘れ、いつまでもいつまでも
眺めていました。それから時々、寄り道しては、カメラに収めました。そしてある時、枝ぶりの美しさを支えているのは、
背景にある常緑樹であることに気が付きました。造園でも常緑の生け垣を背景に、落葉の花木を植える手法があります。

自然の織り成す世界には、興味が尽きるということはありません。会社は辞めましたが、これからも四季折々の植物たちと
対話し、緑のある風景を描き続けていきたいと思っています。
http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/essay/essay.html
リレーエッセイは編集部から依頼するとともに随時募集もしております。
是非奮ってご応募下さい。詳細は下記アドレスからどうぞ。
----------------------------------------------------------------------
4.編集後記
----------------------------------------------------------------------
3月の終わりが近づき、卒業式、入学式の季節を迎えようとしています。
2月には学部生の卒業設計審査会が開かれましたが、3月29日(土)には大江宏賞公開講評審査会が開催されます。今年の
大学院卒業生がどのような考えを持って卒業設計に望んだのか、ぜひ参加されては如何でしょうか。

編集部では、法政大学及び卒業生に関する情報をお待ちしています。どのようなことでも結構ですので編集部まで
お送りください。又、メルマガへの購読登録をまだしていないお知り合いがいましたら是非購読を勧めて下さい。
このメルマガを通して建築学科卒業生の輪が広がることを望んでいます(編集後記担当:小島)
----------------------------------------------------------------------
□メルマガ購読・解除はコチラです。
 → http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/mlmg/
□ご意見ご感想を頂ければ幸いです。
 → info@hosei-archi-ob.sakura.ne.jp
□法政大学建築同窓会ニュースは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。
そのため、メールに「まぐまぐからのお知らせ」が掲載してある場合があります。
 法政大学建築同窓会ニュースに登録すると、『まぐまぐ』からのメールマガ
ジン「ウィークリーまぐまぐ」「まぐまぐニュース」が配信されます。
これらが不要の場合は、こちらから願います。
  http://www.mag2.com/wmag/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
発行:法政大学建築同窓会メルマガ編集部
   http://www.hosei-archi-ob.sakura.ne.jp/
問合:info@hosei-archi-ob.sakura.ne.jp
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 
[Mail Magazine Top]