第2回大江宏賞の選考経過
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修士設計を対象とした第2回大江宏賞の公開審査会が2006年4月8日(土)1:00〜、小金井の工学部マルチメディアホールにて、満席の学生とOBが見守るなか行われました。
審査会は、今年の修士設計13点の中からあらかじめ選ばれた5点を対象とし、審査委員は当日参加した専任教員と大学院非常勤講師、さらに同窓会から3人の合計16名で構成されました。
作品の発表には、各自15分の説明と15分の質疑応答時間が与えられました。
今年の審査対象の5作品はバラエティに富んでおり、都市河川沿いの再開発、ヴォイド空間の展開、町田市庁舎を対象としたスーパーストラクチュア、築地場外市場のコンパージョン、ファサードの立体化による都市編成、とそれぞれ特色のある作品であった。


発表する大村真也君

各 自力のこもった大きな模型とパワーポイントによる説明に続いて、審査委員からの質問や意見、発表者との議論が交わされたあと、審査委員各氏から講評がのべ られ、投票の結果が発表に。投票後の審査の口火をきった渡辺真理先生から予備審査の段階から案の発展が見られないのは遺憾である「今年は受賞作品なし」と いう提案がありましたが、やはり受賞作品を出そうという意見が次第に多くなり、議論の結果、投票一位の大村真也君の「不確定さを享受する建築(町田市新庁舎における新たな公共性の提案)」と決まりました


審査委員長の永瀬先生から賞状を受ける大村君

こうして、第2回の大江宏賞の受賞者は大村真也君に決まり、記念メダルとともに副賞の30万円が贈られました。
二回目のため、一段と期待の大きく膨らんだ審査会場でしたが、学生達からは、下馬評どおり、もらう人がもらった、との意見が聞かれました。会場の学生からは「次はおれがもらう」との頼もしい声も聞こえました。

今回も卒業生から、以下の3人が審査委員に加わりました。
小島建一(1971年卒宮脇ゼミ)、加賀谷規幸(1977年卒大江ゼミ)、小林 仁(1986年卒倉田ゼミ)

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