2017年度 大江宏賞公開講評審査会

第14回を迎えた大江宏賞公開講評審査会は、2018年3月17日(土)法政大学市谷田町校舎5Fマルチメディアホールにて開催されました。

今年の審査は、例年同様、外部の特別審査員3名とOB審査員3名に加えて、審査委員長の飯田善彦大学院客員教授の計7名で行われました。エントリーした学生は、21名参加の学内審査から選ばれた5名でした。
審査は、各審査員が作品2点にそれぞれ重みづけ(3ポイント、1ポイント)を加えた投票を行い、集計数の多い作品を最優秀作品として妥当か議論する方式ですすめられました。
今年は、ある審査員が「多国籍な料理が並んでいるようだ」と呟いたように、例年以上にテーマの多様性が際立っていたように思います。その中で、ダンスの身体動作を拠り所に空間生成手法を追求した小林はるかさんの作品と、四谷荒木町のスリバチ地形に相応しい建築空間を提案した松本和樹さんの作品が決選投票となり、一点突破的な純粋さが評価されて小林はるかさんが見事大江宏賞を受賞し、大江宏賞運営委員会より受賞メダルと賞金が手渡されました。

なお、この日の5名の候補大学院生は発表順に以下の通りでした。

1、片山 京祐 「溜池環境体」(陣内研究室)

2、小林 はるか「舞踏譜建築 ―ラバノーテーションを用いた設計手法―」(下吹越研究室)

3、達 吉洋  「余地の建築 ―奥多摩における空き家更新の提案」(渡辺研究室)

4、冨安 達朗 「回復の基準点 ―通時的共時的発展を目指す脱病院化社会モデル」(渡辺研究室)

5、松本 和樹 「地を這う複合連続体 ―都市における大地・建築・人の関係性の再考」(赤松研究室)

 


審査員:審査委員長 飯田 善彦 (飯田善彦建築工房/法政大学大学院客員教授)

    特別審査員 池田 昌弘  (MASAHIRO IKEDA co., ltd)

          篠原 聡子  (空間研究所/日本女子大学住居学科教授)

          野沢 正光 (野沢正光建築工房)

    OB審査員 大村 真也(シーラカンスアンドアソシエイツ)

          轟  洋子(源池設計室)

          種田 元晴(種田建築研究所/法政大学兼任講師)         


1、片山 京祐 「溜池環境体」(陣内研究室)

2、小林 はるか「舞踏譜建築 ―ラバノーテーションを用いた設計手法―」(下吹越研究室)

3、達 吉洋  「余地の建築 ―奥多摩における空き家更新の提案」(渡辺研究室)

4、冨安 達朗 「回復の基準点 ―通時的共時的発展を目指す脱病院化社会モデル」(渡辺研究室)

5、松本 和樹 「地を這う複合連続体 ―都市における大地・建築・人の関係性の再考」(赤松研究室)