法政大学デザイン工学部建築学科・建築同窓会共催
[ウォークラリー2010]

今年のウォークラリーは、5月29日(土)に、例年よりも一時間早く帰還と言うことで、午後1時より4時までの間で行われました。
コースは全部で14コース、今年は卒業設計の「レモン展の審査を見る」、「昭和初期の住宅の実測」など新しいコースも加わって、新入生144名に、担当の先生、学部生、院生、OBが加わって、にぎやかに行われました。
参加学生のレポートが届きましたので、ここに公開したいと思います。

下記[レポート]部分からPDFファイルがダウンロードできます。

 ●日時:2010年5月29日(土) 
 ●コース:東京、銀座、上野・本郷、代官山、表参道、谷中他

 

ゼミ名
テーマ
内容
後藤ゼミ
保存建築と先進建築を巡る  

東京駅前皇居側丸の内地区には日本工業倶楽部や明治生命会館など、日本の現代建築をリードし、今や保存建築となって様相を変えた名建築が点在している。一方、東京駅を挟んでちょうど対称方向にある日本を代表する商業地区、銀座にはルイヴィトンやシャネルなどの先進商業建築が肩を並べている。こうした新旧両建築物を対照的に巡ってみよう。

[レポート]

 

出口ゼミ
外濠周辺を見て歩く  

市ヶ谷・飯田橋・外濠周辺の「まち」を見て歩き,自分の視点でまちの特徴や魅力を感じ取り,この地区の散歩コースを作る。いわゆる有名な建築ばかりではなく,街歩きを行うことにより,あくまで自分の目で見て,自分の感覚を研ぎ澄ませ,自分の感性でもって何かをくみ取る。

[レポート]

 

坪井ゼミ
東京・銀座エリア付近の散策  

東京駅・銀座付近の散策し、近代・現代建築について学ぶ。近代化される建築の中で、古くから残っているものや、新たに建てられたもの、改修されたもの等、この地域の特色を体感すること、また都市の成り立ちを見てまわり、雑誌や写真では感じることのできない建築の雰囲気等を肌で感じることで、建築への興味をもち、建築学科の学生としてよいスタートを切れたらと思います。

[レポート]

 

吉田ゼミ
東京市の都市計画と皇居周辺の変遷  

近代化の始まる明治維新から現代までの建築分野の歴史を振り返る。明治時代に日本に外国人建築家(J. コンドルなど)がやって来て、辰野金吾などの建築家を育成したことについて触れる。また,明治期における東京市の都市計画案とその後WW1、関東大震災、WW2とともにどのように変遷したかを考える。以上の様な事を念頭に皇居を一周しながら周辺の歴史的な建築物、現代の建築物を訪れたいと考えている。また、明治期の建築物を完全復元した三菱一号館を見学対象の一つとする予定である。

[レポート]

 

佐々木ゼミ
大空間建築と佐々木睦朗の担当作品を巡る  

佐々木研究室のテーマである大空間構造の中でも,日本が世界に誇る名建築の代々木体育館をスタート地点として,そこから表参道・青山のエリアを中心に佐々木睦朗教授が担当した建築を先生に直接説明していただくという貴重な経験を学生たちにウォークラリーを通して経験してもらう。

[レポート]

 

陣内ゼミ
東京のダイナミズム体験 皇居〜丸の内〜月島  

都心を縦断し、東京のダイナミズムを堪能します。
まず、江戸城本丸の跡と豊富な自然環境を誇る皇居東御苑を訪ね、都会のオアシスを味わいます。
次に、大規模開発により発展を遂げた丸の内エリアで、大スケールの都市を体験します。
場所を移し、古い町並みが残る月島・佃島界隈では、路地や町家・長屋からなる小スケールの濃密空間をめぐります。
建築と都市の様々な表情を見ることで、東京の秘められた魅力を味わうことのできるコースです。

[レポート]

 

大江ゼミ
原宿〜青山エリア  

1年生が建築を学び始めるにあたって、普段買い物で訪れているような身近な場所にも素晴らしい建築がたくさんあることを知ってもらうことを目的とします。
具体例として「塔の家」「スパイラル」「代々木体育館」等の建築史に刻まれるような作品から「表参道ヒルズ」「TOD'S」「GYLE」等、今をときめく建築家の作品まで幅広く触れることが出来れば、と考えています。

[レポート]

 

渡邉ゼミ
レモン展審査を観る  

今年度は卒業設計レモン展の審査日とウォークラリーがぶつかってしまいました。ぼくは審査員のため、ウォークラリーのテーマは「レモン展審査を観る」とさせて頂きます。外を歩かないのですが、会場を歩き回りますから歩かないわけではない。実物の建築に触れるわけではないがたくさんの優秀卒業設計作品をじかに見ることができるし、作品審査も観覧できる。さらに審査委員長の槇文彦氏の講演会にも参加できる。かなりこじつけではありますが「独自性」のある提案ということでご寛恕願います。

[レポート]

 

安藤ゼミ
『ALWAYS3丁目の夕日』と東京スカイツリー(浅草・浜松町コース)  

映画『ALWAYS3丁目の夕日』では、昭和30年代の下町を舞台に情緒ある物語を展開する一方、建設中の東京タワーに代表される新しい都市へと向かう東京の姿が描かれています。
去る3/29、東京スカイツリーが東京タワーを抜いて日本一の高さ(338m)となりました。スカイツリーの工事中風景は、まさに今しか見られない東京の新しい都市へと向かう姿の象徴ともいえます。スカイツリーとその足元である浅草寺界隈との対比、隅田川と首都高の対比、新旧タワーの対比等による、新しい都市へと向かう東京の姿の体感をテーマとします。

[レポート]

 

富永ゼミ
日本の近代建築とアトリエ・TOMINAGA  

上野・本郷地区は、意匠として学ぶべき点が多い日本の近代建築が近距離に多数集まっています。具体的には、上野駅前で集合し、ル・コルビュジェの国立西洋美術館や前川國男の東京文化会館、谷口吉生の法隆寺宝物館などを見学しながら、古くからの憩いの場の上野公園を通り、歴史的な東京大学のキャンパスまで歩いていくのが、日本の近代建築を短い時間ながら多数見学できるコースなのではないかと考えています。最後は私の本郷のアトリエの庭で一服します。

[レポート]

 

永瀬ゼミ
芸術の森探訪(上野の森コース)  

「建築」は、音楽などの純粋芸術と数学など純粋科学の間に位置している。どちらかといえば芸術に近いという。それは本当?そこでスケッチブックを持って芸術の森を訪ねてみる。
○ 芸術って何?  音楽・絵画・彫刻・・・(2次元の世界〜3次元〜そして4次元へ)
○ 芸術と建築の関係は? 包む・対話・発信・・(ミクロ〜マクロへ、そして素材)

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高村ゼミ
昭和初期の木造住宅を測る  

木造住宅の平面や断面を描くことによって、実際に建物に触れてみます。OBや先輩からアドバイスを受けながら、初めて触れる歴史的な木造住宅。きっと一生忘れられない建物になるでしょう。ウォークラリー当日は「市ヶ谷の家」、また5月8日(土)午後に小金井にある江戸東京たてもの園の「吉野家(江戸後期)」を使って練習します。

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網野ゼミ
谷千根探訪 木造今昔  

こんなところに?街角を曲がると、ふっと現れる木造建築。東京の表通りからはわからない木の建物を訪ねます。都市とは近代材料で出来たものと思いがちですが、人間は古代から自然材料を上手に活用してきました。昔から大切に引き継がれ、まだまだ現役でがんばる古建物、そして木の美しさを活かした新しいデザインの建物を紹介します。現代都市に住む僕たちが忘れがちな文化と自然のかかわりを思い、そして歴史の香りに酔うラリーです。

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下吹越ゼミ
表参道を歩く  

根津美術館から明治神宮まで、表参道を中心に新旧の建築デザインを巡りながら職・住・遊が混然一体となった街を散策します。
主な建築見学:根津美術館、コレッツォーネ、フロムファースト、プラダ、コムデギャルソン、スパイラル、都営青山北町アパート、トッズ、ヴィトン表参道、表参道ヒルズ、ディオール、など

[レポート]

 

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