10月6日、日本建築家協会主催の第2回JIAトークとして、新良太さん（98年修了・大江新･吉江研究室）の講演が行われました。
会は、猪野忍さん（66年卒、大江宏ゼミ）の司会で、新さんの紹介から始まり、今までの作品をスライドで見ながら、説明を聞かせてもらいました。
独立したての頃の、春日部市にある巨大な地下貯水施設の工事中の写真を撮り続けたものや、観覧車の夜景を、露光時間を変えて、さまざまな光の変化を見せるものなど、日ごろ我々が考えている写真とは違った、表現が興味深いものでした。
飛んでいる、蜂や蝶、雪や水中の泡、炎、煙などの一瞬の姿を、さまざまな角度から捉えたシリーズは、スライドショウで見せてもらうことで、一つながりの物語を見るように美しく、楽しいものでした。蛇足ながら、スライドショウで使われる音楽の選曲も、写真とよくマッチして、心地よく見せてもらうことが出来たように思えます。
スライドショウの間に、彼が愛用しているシノゴのカメラを実物を見ながら、使い方、その特徴の説明を受けたり、デジタルカメラで撮った写真をパソコン上、フォトショップで加工する方法などを教えてもらうなど、実際的な話なども有り、内容の濃い講演会でした。
同じ法政大学建築学科卒業生が、優れた感覚の写真家として活躍していることを喜ぶとともに、今後の更なる活躍を期待したいと思います。
（小島建一 71年卒業） |
